介護休業は「これからの介護を考える」ための時間です
介護休業制度とは?
- 家族に介護が必要になったとき、仕事を辞めずに一時的に休める制度です。
- 特に、介護が急に始まったときに、今後の介護方針を考える準備期間として利用されます。
介護休業の基本
- 休業できる期間は、対象家族1人につき通算93日間まで。
- この「93日間」は、次のようなことを考えるための時間です
- どのような介護サービスを使うか
- 家族の中でどう分担するか
- 仕事と介護をどう両立するか など
介護の状況は人それぞれ
- 介護が必要な期間や程度は、家族ごとに大きく異なります。
- 影響する要素の例:
- 介護がどのくらい重いか
- 兄弟姉妹の協力が得られるか
- 住んでいる場所やサービスの状況 など
仕事と介護を両立するために
介護休業だけでなく、他の制度も組み合わせて使うことが大切です。
- 介護休暇制度
→ 1日や半日単位で、家族の通院付き添いなどに使える - 所定労働時間の短縮制度(短時間勤務)
→ フルタイムではなく、時間を短くして働ける制度 - フレックスタイムやテレワークなど、職場の柔軟な働き方も活用できる場合があります
困ったときは相談を
- ひとりで抱え込まずに、以下の人たちと相談しましょう
- 職場の人事担当者
- ケアマネジャーなど介護の専門家
- 市区町村の相談窓口など
介護休業制度は、「今後の介護をどうしていくか」を落ち着いて考えるための制度です。
93日間だけで介護が終わるわけではないので、他の制度や周囲の協力をうまく活用しながら、無理なく仕事と介護の両立をしてくださいね。

